増え続けるPCとバックアップ…散らばった「あのメモ」を救うために自作した、シンプルなMDスキャナーの話

Webアプリの開発に没頭していると、どうしても増えてしまうのが「万が一のためのバックアップ」です。
コードの断片や設計思想をマークダウン(.md)形式で保存しているのですが、作業に集中していると「とりあえず保存」を優先してしまい、後から「あのファイル、どこのフォルダに置いたっけ?」と探す時間が積み重なっていました。
今回は、そんな日々の小さなストレスを解消するために作成した、**「家中のどこにあるか分からないMDファイルを特定するツール」**をご紹介します。

2. 開発のきっかけ

開発のきっかけ:デバイスの分散と、管理の限界

私の場合、作業内容や状況に合わせて、どうしても複数の環境を使い分ける必要がありました。
2階: メインPCを中心に、検証用のデスクトップ機やLinux機。
1階: 少し作業するためのミニPC。
外出先: モバイルPC。
手元: 閃きを逃さないためのタブレットやスマホ。

これらは決してスマートに使いこなせているわけではなく、むしろ**「あちこちにメモが点在してしまい、どこに何があるか把握しきれない」**という、管理上の課題を抱える原因になっていました。
「クラウドにはあるはずだけど、ローカルの物理パスが分からない」「検証機でテストした時のメモが、どのディレクトリだったか思い出せない」
こうした「探す時間」をゼロにするために、ブラウザ一つで家中(あるいはOSの壁を越えて)のフォルダをスキャンし、必要なファイルの「住所」を特定する仕組みを作りました。

3. 環境ごとの悩み

各デバイスごとの役割と管理の悩み・・・
現在、苦心しながら運用しているデバイスの状況です。

デバイス 役割 悩みの種
1階:3台目のミニPC リビング作業 「リラックス中に書いたメモ」の場所を忘れがち
2階:メインPC 開発・統合 各デバイスから集まるMDのパス管理が煩雑
2階:2台目のミニPC 常時モニタ OneDriveの同期状況と物理パスのズレ
2階:検証機 (Win/Linux) 負荷試験 深い階層に埋もれたテストログの特定
1階:モバイルPC 外出先作業 MicroSD内のバックアップ場所の特定
2階:タブレット/スマホ 閃きの記録 クラウド経由でPCに降りてきたファイルの確認

解決策

1. 「物理パス」を即座に特定する

クラウド同期は便利ですが、実際にそのマシンでファイルを扱おうとすると、エクスプローラー上の正確な住所(物理パス)が必要になります。このツールは、それを一瞬で抽出してコピーできる点にこだわりました。

2. あらゆるドライブに対応

内蔵SSDはもちろん、検証機に差した外付けHDDや、Linux機でマウントしたパスなど、指定した場所を再帰的にスキャンします。

3. 設定の柔軟性

Windowsのユーザー名がPCごとに違っていても、画面上でサッと書き換えてスキャンできるため、環境構築の手間がありません。

5. アプリの紹介

※事前にコマンドでユーザー名を確認する(最も確実)

  • キーボードの Windows  R キーを同時に押し、名前欄に 「cmd」 と入力して [OK] を押します。
    黒い画面が開いたら、whoami と入力して Enter キーを押します。
    表示された PC名\ユーザー名 のうち、右側の名前があなたのユーザー名です。

下記のリンクでお試しください
「ユーザー名」を上記より控えておいてください。

特別なインストールは不要です。ブラウザで即座に動作します。低スペックな検証機や、ブラウザさえあればOSを問わず利用できるよう、極力シンプルにまとめました。

6. 結び

終わりに:大切なのは、思考を途切れさせないこと

デバイスが増え、環境が複雑になればなるほど、「情報を探す」という本来不要な作業が増えてしまいます。
このツールを作ったことで、どのPCの前にいても、どのOSを検証していても、**「あの時書いたメモの場所」**に迷うことがなくなりました。 もし、あなたもバックアップの管理に悩んでいたら、ぜひこのスキャナーを試してみてください。少しでも、あなたの開発時間が「作る時間」に集中できるものになれば幸いです。

投稿者プロフィール

近江公人
近江公人
asamai-cts Owner
あさまいCTSの代表オヤジです(2024年現在=63歳)
横手市中央町で「ラーメン与市」を2012年まで約15年間を経営。
その後、「横手市雇用創出協議会 実践支援員」を経て、一時会社勤めをするが再度、自営業の世界に戻る。
現在の「あさまいCTS」は2019年1月に起業。業務内容は主に、パソコンの修理、出張スマホ・パソコン教室、ホームページ作成 その他 何でも屋みたいなものです・・・

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